今日はなんだかとても暖かくて、そして桜が綺麗だなと素直に思えた日だった。
電車の車窓から見える桜がとても綺麗で、そして街を歩くと卒業式後と思われる袴姿の大学生たちがたくさんいて、そうか今日は卒業式がたくさんあるんだなと思った。
毎年3月は大体が切ない思いがしんみりとやってくる。別れの季節。いろんな関係性が変わり、終わる。
そんなことを思いつつ、卒業式の、あのなんとも言えない甘酸っぱくて爽やかな思い出が蘇る。
学生時代、友人の女の子と色々あって、もともと仲よかったけどひょんな事から一晩一緒に過ごしたことがあった。
でも夜が明けて朝になってからなんだかお互い気まずくなって、その後結局まともに会話することなく日々が過ぎていった。
キャンパス内ですれ違ってもお互い気づかないふりして、みたいな。大学3年生の夏の事だった。
そして時が過ぎ、卒業式が終わって謝恩会の席でその子に話しかけられた。
「一緒に写真撮ろう」と言われて、「お、おお」みたいなリアクションで二人で写真撮った。
その写真はいまだに僕のアルバムに残っている。その後彼女がどこでどうなったのかは知らない。大学院に行ったような気がするけど、覚えていない。
ゲスっちゃゲスな話だけど、それでも卒業式マジックがどーんと現れた一瞬だった。
桜。別れ。3月。
寂しいなあ。